今回は、VB.NETのIf文の使い方と複数条件の指定方法についてご紹介します。
VB.NETにおけるIf文の基本
VB.NETでは、条件に合致した場合にのみ特定の処理を行いたいときにIf文が利用されます。
条件式がTrueであれば、Ifブロックの内部が実行されます。
その基本構文は次のとおりです。
正の数です。
ここでは、Ifキーワードで条件を示し、最後にEnd Ifでブロックを閉じます。
条件に合致しない場合にも別の処理をしたいときはIf…Elseを、さらに複数の条件を評価したいときはIf…ElseIf…Elseを使用します。
合格です。
複数の条件を順に評価したい場合はElseIfを挟むことで柔軟に分岐できます。
良好
複数条件の指定方法
複数の条件を組み合わせるには、論理演算子を使います。
And演算子は左右の条件がともにTrueの場合にTrueとなり、Or演算子は左右のどちらかがTrueであればTrueになります。
さらに、AndAlsoとOrElseを使うと短絡評価(ショートサーキット評価)が行われ、左辺の結果次第では右辺を評価しないため、処理が効率化される場合があります。
aは正で、かつbはaより大きいです。
次の例ではOrを使用しています。
処理を続行します。
そして、AndAlsoやOrElseを組み合わせればさらに柔軟な条件指定が可能です。
条件を満たしています。
以下の記事では、AndAlsoの使い方について詳しく解説しています。

複雑な条件では、括弧を使って評価の順序を明確にすることが大切です。
条件を満たしています。
注意したいポイント
If文を利用するうえで、以下の点を押さえておくとコードの可読性や保守性を高められます。
- ブロックの正確な終了
必ずIfを開いたらEnd Ifで閉じます。 - ネストの深さ
入れ子が深くなりすぎると可読性が低下するため、Select Case構文の利用を検討します。 - 短絡評価の活用
特に右辺で例外が起きそうな場合は、AndAlso/OrElseを用いて安全に評価するのがおすすめです。 - 複雑な条件式
一度変数に結果を代入するなどして条件を整理し、可読性を確保します。 - 括弧による順序明示
複数の論理演算子を組み合わせる場合は、括弧を用いて意図する評価順序をはっきりさせます。
まとめ
VB.NETのIf文を正しく使うことで、条件に応じた処理を簡潔に実装できます。
論理演算子やElseIfを活用しながら、コードの可読性と保守性を常に意識しましょう。
複雑化しやすい条件式も、短絡評価や括弧を上手に使えば安全かつ効率的に管理できます。