今回は、Pythonのバージョンを確認する方法についてご紹介します。
Pythonのバージョンとは
Pythonのバージョンとは、プログラミング言語Pythonにおけるリリース番号のことです。
メジャーアップデート(3.x→4.xのような大きな区切り)やマイナーアップデート(3.8→3.9など)によって、機能や文法、互換性が変わる場合があります。
そのため、自分の環境で使用しているPythonのバージョンを正確に把握しておくことは非常に重要です。
Pythonのバージョンを確認する方法
Pythonのバージョンは、コマンドラインやインタラクティブシェル、Pythonのスクリプト内など、複数の方法で確認できます。
ここでは代表的な例を取り上げます。
コマンドラインで確認する方法
Pythonがインストールされている環境で、ターミナル(またはコマンドプロンプト)を起動し、以下のコマンドを入力するとバージョン情報が表示されます。
1 |
python --version |
Python 3.9.7
環境によってはpython3 –versionやpython -Vのコマンドを使う場合もあります。
いずれのコマンドも同様にバージョン情報を表示します。
Pythonスクリプト内で確認する方法
Pythonの標準ライブラリを使うと、プログラムの中からバージョン情報を取得できます。
たとえばsysモジュールを使う場合は以下の通りです。
1 2 |
import sys print("Python Version:", sys.version) |
Python Version: 3.9.7 (default, Aug 31 2021, 13:28:12)
[GCC 8.4.0]
一方platformモジュールを利用すると、よりシンプルなバージョン番号のみを得ることができます。
1 2 |
import platform print("Python Version:", platform.python_version()) |
Python Version: 3.9.7
インタラクティブシェルで確認する方法
ターミナルでpythonやpython3を入力して、インタラクティブシェルを起動する方法もあります。
起動時に表示されるウェルカムメッセージにバージョン情報が含まれます。
環境によって出力内容は異なりますが、以下のようにバージョン番号を確認できます。
1 2 3 4 |
Python 3.9.7 (default, Aug 31 2021, 13:28:12) [GCC 8.4.0] on linux Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>> |
よくあるエラーや注意点
環境によっては複数バージョンのPythonがインストールされている場合や、仮想環境を使っている場合があります。
ここでは、バージョン確認時に混乱しやすいポイントをまとめます。
- 複数バージョンが共存している場合: pythonとpython3が指すバージョンが異なるケースがあります。
- 仮想環境を有効にしている場合: venvやcondaなどの環境ごとにバージョンが異なることがあるため、仮想環境をアクティブにした状態で確認すると正確です。
- PATH設定の問題: システムのPATHに複数のPythonディレクトリが登録されていると、予期しないバージョンが呼び出される可能性があります。
バージョンの違いによるエラーを防ぐためにも、正しいバージョンを把握し、必要に応じてコマンドや仮想環境を使い分けることが大切です。
まとめ
Pythonのバージョン確認は、コマンドライン・Pythonスクリプト・インタラクティブシェルなどで簡単に行えます。
複数バージョンがインストールされている場合は、どのPythonが実行されているか常に注意してください。
バージョンを意識することで、思わぬエラーを防ぎ、開発環境をより安定的に保つことができます。