配列処理

[VB.NET] 配列を初期化する方法

今回は、VB.NETで配列を初期化する方法についてご紹介します。

VB.NETでは、配列を初期化する方法が複数用意されています。

用途に合わせて使い分けることで、読みやすく効率的なコードを記述できます。

VB.NETの配列初期化の基本

まずは、最もよく使われる単一次元配列の初期化方法です。

リテラルによる初期化は、要素をあらかじめ列挙しておくシンプルな手法です。

一方、Newキーワードを使った初期化は、New演算子と組み合わせて配列を生成する方法です。

固定サイズの配列を定義し、後から値を代入する方法もあります。

配列要素へのアクセスはインデックスを用いますが、VB.NETではインデックスが0から始まる点に注意してください。

単一次元配列の簡単な表示例

配列を初期化した後、内容を出力してみるコード例です。

実行結果

10
20
30

多次元配列とジャグ配列の初期化

多次元配列は、行列などのように要素を複数の次元で管理したい場合に便利です。

たとえば、次のように2次元配列を初期化できます。

ジャグ配列は、「配列の配列」の形を取り、内部の配列ごとにサイズが異なる点が特徴です。

行列のように整列した形式が必要なら多次元配列を、要素ごとにサイズを変えたい場合はジャグ配列を選択すると便利です。

動的配列の初期化とサイズ変更

VB.NETでは、ReDimキーワードを使うことで後から配列のサイズを決定する動的配列を扱えます。

重要なのは、ReDim Preserveを使うと既存の要素を失わずに配列サイズを変えられる反面、配列全体が再割り当てされるためパフォーマンスに影響があることです。

頻繁なサイズ変更を伴う場合は、状況に応じてList(Of T)などのコレクションを検討することもおすすめです。

サイズ変更後の配列要素表示例

ReDimでサイズ拡張した配列要素を表示するサンプルです。

実行結果

100
200
300
400
500

まとめ

VB.NETでは、配列を初期化する方法が多彩に用意されています。

必要な場面に応じて、単一次元・多次元・ジャグ配列、そして動的配列を選択できます。

配列を活用する際は、パフォーマンスと可読性を考慮して適切に使い分けることが大切です。