ユーザーの作成
パスワードの指定のみで作成する
CREATE USERにはいくつかオプションがあるのですが、まずはオプションを指定せず、パスワードのみを指定するシンプルな形をご紹介します。
CREATE USER ユーザー名
IDENTIFIED BY パスワード;
それではサンプルを見てみましょう。
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CREATE USER TEST IDENTIFIED BY password; |
上記を実行することで、TESTという名前の、パスワードがpasswordであるユーザーが作成されます。
なお、Oracle11g以降はパスワードの大文字小文字を区別するため注意が必要です。
また、オプションを指定しない場合は各オプション値がデフォルトで設定される点も注意してください。
特に表領域については、デフォルトの表領域がSYSTEM表領域となってしまうため、次でご紹介する方法で指定することをお奨めします。
表領域を指定して作成する(基本)
上記したように、表領域を指定せずユーザーを作成すると、使用する表領域がSYSTEM表領域となってしまうため危険です。
SYSTEM表領域はOracleが使用する表領域であるため、ユーザーが使用するのは控えたほうがよいでしょう。
表領域を指定する場合、表領域、一時表領域、表領域に割り当てるディスクサイズを指定するのが一般的です。
CREATE USER ユーザー名
IDENTIFIED BY パスワード
DEFAULT TABLESPACE 表領域名
TEMPORARY TABLESPACE 一時表領域
QUOTA 割り当てサイズ ON 表領域; — 無制限の場合は、割り当てサイズにUNLIMITEDを指定
— 複数の表領域を指定する場合、QUOTAオプションを連ねて記述
それではサンプルを見てみましょう。
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CREATE USER TEST IDENTIFIED BY password DEFAULT TABLESPACE TBLSP1 TEMPORARY TABLESPACE TMPSP QUOTA 50M ON TABSP1 QUOTA 50M ON TABSP2; |
上記を実行することで、TESTという名前の、パスワードがpasswordであるユーザーが作成され、使用するデフォルトの表領域はTBLSP1、一時表領域はTMPSP、使用可能な表領域はTABSP1とTABSP2で、ディスクに割り当てるサイズは50Mずつとなります。
以上が、ユーザーの作成「CREATE USER」の使い方です。
ぜひ参考にしてみてください。