今回は、Pythonで「よりPythonic」とされるコードを書くための考え方についてご紹介します。
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概要
Pythonicなコードとは、
- 可読性が高い(何をしているかが明確)
- 冗長な手続きを排除(内包表記・組み込み関数・コンテキストマネージャなどを活用)
- 直感的に意図が伝わる(変数名や関数名も含め、Pythonで推奨される慣習に従う)
これらを追求したコードスタイルを指します。
コードは書き手のスタイルにもよりますが、Pythonが提供する機能を活用することで、より簡潔かつ読みやすいスタイルにできます。
必ずしも「短いコード = Pythonic」というわけではなく、「伝えたいことがシンプルに伝わるか」が最重要のポイントになります。
今回は、「5の数の合計を求める処理」を例に、Pythonicなコードとそうでないコードを紹介します。
非Pythonicなコード
サンプル
下記のコードでは、1から5までの数字を加算しています。
1 2 3 4 5 |
numbers = [1, 2, 3, 4, 5] total = 0 for n in numbers: total += n print(total) |
実行結果
実行結果
15
単純に、合計を求めるような典型的な処理であっても、forループを回して自前で加算するという冗長な書き方になっています。
Pythonicなコード
サンプル
先ほどと同じように、1から5までの数字を加算しています。
1 2 3 |
numbers = [1, 2, 3, 4, 5] total = sum(numbers) print(total) |
実行結果
実行結果
15
組み込み関数sum()
を使うことで、合計を取りたい意図がダイレクトに伝わります。
他にも、Pythonには、sum()
, max()
, min()
, any()
, all()
など、さまざまな組み込み関数が存在し、活用するとコードが明確・簡潔になります。
最後に
状況や好みに応じて使い分け、より理解しやすく保守しやすいコードを書くのがPythonicの第一歩といえるでしょう。
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