文字列処理

[VB.NET] 文字列の前後の空白を削除する方法

今回は、VB.NETで文字列の前後の空白を削除する方法をご紹介します。

VB.NETで空白を削除するメリット

VB.NETを使用する際、文字列の先頭や末尾にある空白を自動的に削除できると、データの整形や比較がスムーズになります。

余分なスペースによる不具合や誤判定を防ぐことで、コードの可読性とメンテナンス性も向上します。

Trim系メソッドの基本

VB.NETには、Trim()TrimStart()TrimEnd()などのメソッドが用意されています。

これらはいずれも元の文字列を変更するのではなく新しい文字列を返す点に注意が必要です。

Trim()の使い方

Trim()は、文字列の先頭と末尾からホワイトスペースを削除するメソッドです。

以下の例では、先頭と末尾に含まれるスペースが除去されます。

実行結果

[Hello, VB.NET!]

TrimStart()とTrimEnd()の使い方

TrimStart()は先頭の空白だけ、TrimEnd()は末尾の空白だけを削除します。

文字列の左右どちらだけを加工したい場合に使い分けると便利です。

実行結果

[Hello, VB.NET! ]
[ Hello, VB.NET!]

特定の文字を削除する方法

Trim()系メソッドは、引数に削除したい文字を指定することもできます。

ホワイトスペース以外の文字を取り除きたい場合に活用できます。

実行結果

Hello, VB.NET!

複数の文字を同時に指定することも可能です。

実行結果

Hello, VB.NET!

正規表現を用いた方法

先頭や末尾からあらゆる文字やパターンを除去したい場合、正規表現(Regex)を利用する方法もあります。

大量のデータを処理する際にはパフォーマンスに留意が必要ですが、複雑な条件で空白を取り除きたい場面で役立ちます。

実行結果

[Hello, VB.NET!]

注意点とポイント

VB.NETの文字列は不変(Immutable)であるため、Trim()を使っただけでは元の文字列は変化しません。

加工後の文字列を利用する場合は、新しい変数に代入するか、再度同じ変数へ代入してください。

Trim()はスペースやタブといった主要なホワイトスペースを削除しますが、全角スペースや特殊文字は対象外となる可能性があります。

特定の文字を除去したいときは、引数を指定したTrim()や正規表現を検討するのがおすすめです。

単純に空白を除去するだけならTrim()系メソッドで十分ですが、複雑なパターンに対応する必要がある場合は、Regex.Replace()などを活用します。

まとめ

VB.NETには、空白を取り除くために役立つメソッドが複数用意されています。

処理の目的や文字のパターンに合わせて、Trim系メソッドや正規表現を使い分けるのがポイントです。

注意点を押さえた上で正しく実装すれば、余分な空白による不具合を回避できます。